高血圧と動脈硬化

高血圧専門医と循環器専門医です。 高血圧と動脈硬化についてわかりやすく解説します

高血圧の食事について② 我々はどれくらい塩分を摂取しているのか?

 心筋梗塞、脳卒中(脳出血,脳梗塞など)は

動脈硬化で起きる重篤な病気です。

 

高血圧コレステロール

どちらも動脈硬化の原因

ですが、

「梗塞」コレステロールによる影響が大きく、

「出血」高血圧の影響が大きいです。

 

日本では、漬物など、塩分が非常に高いものが多くあります。

四季があり、寒い環境で食べ物を保存するためだと思います。

 

f:id:kandk129:20161221170054j:plain

 

欧米では、

日本人の4〜5倍程度

心筋梗塞の発症しやすいと言われます。

これは、コレステロールの影響が大きいです。

 

一方、

日本では、

脳出血を含む脳卒中が非常に多いです。

これは、高血圧の影響が大きいです。

 

 

日本では

心筋梗塞より脳卒中の発症率が高く,

死亡は脳卒中が心筋梗塞の3倍

発症は脳卒中が心筋梗塞の4倍

と言われます。

f:id:kandk129:20161221170638j:plain

 

 

 

では、

どれほど塩分を制限した方が良いのでしょうか?

 

 

厚生労働省の出している

2015年の国民健康・栄養調査結果では

1日の日本人の平均塩分摂取量は

男性11.0g

女性9.2g

です。

 

f:id:kandk129:20161221170705j:plain

これに対し,

厚生労働省の出している

日本人の食事摂取基準(2015年版)

では

塩分摂取目標値を

男性8.0g未満

女性7.0g未満

としています。

この値は生活習慣病の予防を目的とした

「血圧が正常の人の目標値」

です。

http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000041733.html

 

高血圧や心臓の悪い方の

塩分目標値は

「6g未満」

です。

 

これを達成するためには

高血圧の方の食事は

塩分を約半分にしなければいけません。

 

考えると大変なようですが,

「外食は毎日せず、月1回程度に抑える」

など、気長にできることから始めていくようにしましょう。