高血圧と動脈硬化

高血圧専門医と循環器専門医です。 高血圧と動脈硬化についてわかりやすく解説します

女性と高血圧① 女性ホルモンと高血圧

女性は男性とは異なり,

子供を産むための体のつくりをしています。

 

  • 月経がある
  • 閉経がある
  • 妊娠する

という点が男性と異なります。

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女性ホルモンである

「エストロゲン」

という物質は女性を動脈硬化から強力に守ってくれています。

 

 

そのため、

男性と女性は

動脈硬化の進行の仕方が異なります。

 

次の図は,

2010年の資料の

推定高血圧患者数のグラフです。

ブルーが男性、ピンクが女性を示します。

 

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これを見ると,

20代から30代の高血圧患者は圧倒的に男性が多いですが,

男性が徐々に増加するのに対し,

40〜50歳から女性の高血圧患者が増加し始め,

60歳以降は女性の高血圧患者の方が多くなります。

 

これは,

女性ホルモンのエストロゲンの効果が大きいです。

女性は

50歳から60歳の間で

更年期が訪れ,

閉経します。

 

すると,

動脈硬化を強力に抑えていた

エストロゲンなどの

ホルモンがなくなるため,

動脈硬化が進行します。

 

そのため,女性の方が多く

「このあいだまで血圧が低めだったのに、血圧が高い」

ということが起きます。

 

更年期の女性の方は注意しましょう。