高血圧と動脈硬化

高血圧専門医と循環器専門医です。 高血圧と動脈硬化についてわかりやすく解説します

高血圧とは ①血圧の値がいくつから高血圧か

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血圧の値がいくつから,

「高血圧」

になるのでしょうか?

 

2014年4月に

人間ドッグ学会から

「高血圧の基準が147/94mmHg以上」

という発表があり,

メディアや医療の場では話題になりました。

 

では,たとえば

血圧が142/92mmHgであれば,

血圧の薬は飲まなくても良いのでしょうか?

 

日本でも世界でも,

高血圧学会の示す

高血圧の基準は,

140/90mmHg

以上です。

 

血圧は高血圧ガイドラインでは

以下のように6種類に分類されています。

 

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この中では,

病院での血圧で

「高血圧」でない人たちを3種類

「高血圧」の人たちを3種類

に分けています。

 

 

 

次のグラフは

7万人近い日本人を対象に

それぞれの血圧の人たちが

将来の心臓病による死亡の可能性を

至適血圧の人を1として,

何倍なりやすいかを

グラフにしたものです。

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高血圧の人が心血管病になりやすい

ということはわかりますが,

注意することは

高血圧がたとえ

血圧が正常の人の中でも

より血圧が低い人の方が心血管病になりにくい

ということです。

 

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高血圧というものが

140/90mmHg以上だとしても,

147/94mmHg以上だとしても

です。

 

 もう一度言うと,

高血圧の基準としては,

日本でも世界でも,

140/90mmHg以上を

「高血圧」と定義されています。

 

そのため、

高血圧は

140/90mmHg以上

と考えるべきだと思います。

 

ちなみに

高血圧が,140/90mmHgというのは

病院で計った血圧の話です。

家庭血圧での血圧の基準は

それぞれ5mmHg低くなり,

135/85mmHg以上が高血圧になります。

 

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血圧を下げる治療というのは,

「血圧の数字を減らしたい」

わけではなく,

あくまで

「将来の心臓病や脳梗塞の可能性を減らす」

ために行っているのです。

将来に健康な生活を満喫するために,注意しましょう。